
北大路通の交差点を歩いてると、風の向きでちょっとだけ季節の変わり目を感じる日があって。 そんな日には、なんとなく過去のことを思い出すんですよね。
今日は、私が7年やってた焼肉屋「焼肉つつい」で、実際に使ってた“食べログ”と“Googleビジネスプロフィール(GBP)”の話をしてみようかなと思ってます。
食べログは「お金で目立つ」ことができる

2021年当時、「焼肉つつい」で私たちが導入していたのは、月額1万円のスタンダードな有料プランでした。 食べログの営業担当によれば、このプランで特定の枠(検索結果中段)に表示されることが保証されていて、実際、導入翌月にはアクセス数が月間1,400件から2,500件へと約1.8倍増加しました。
ただ、アクセスは増えても「予約数」に直結するかどうかはまた別の話で。 実際に、オンライン予約の導線が強化されていたわけではないので、電話件数に変化が見られなければ意味がないという実感もありました。
その後、月3万円の上位プランを検討したこともあり、「もう少し投資したらディナー帯の集客も強くなりますか?」と聞いてみたところ、 「この出町柳エリアでは、ユーザー数の特性上そこまで大きく変わらないかもしれません」と営業の方から慎重な返答が。 この正直な姿勢には好感を持ちましたが、同時に「お金で伸ばせる上限」が存在することを意識するきっかけにもなりました。 その後、一旦有料プランを止めました。
その後、アクセス数は月平均で約18%ダウンしました(店舗ページの閲覧数ベース)。 ただ、実際の来店数や売上に明確な影響があったかというと、そこは「何とも言えない」ところで。
でも1年くらいして、また別の営業さんから「最近システムが変わったので、もう一度やってみませんか?」とお声がけがあって。 「まぁ、ええか」と思って再契約。 そのタイミングでディナー帯のアクセス数が一時期30%増。
ただその反面、「星の数(評点)が変わった」「クチコミの並びが変わった」みたいなことも起きて。 正直、「これは偶然?それとも…?」と首をひねる瞬間もあったんです。
そのへんの話は、ほんまにちょっと複雑でして……(笑)。 またお会いできたときにでも、こっそりお話します。
Googleビジネスプロフィールは「地味に強い」
一方、Googleビジネスプロフィールは、完全無料です。
今のところ、「月いくら払ったら表示回数が増える」みたいなプランは存在しません。 ある意味、検索結果に“平等に並んでる”のがGoogleやと思います。
そのかわり、“中身で勝負”なんですよね。
私が毎週やってたのは、こんな感じ:
毎週2回の投稿(旬の食材やイベント)
写真は月に10〜20枚追加
クチコミには3日以内に返信、内容に応じてフォローアップも
この運用で、Google経由の来店が月15〜20件ほど安定して取れてました。 特にインバウンドのお客様は、8割がGoogle経由。 これは食べログでは拾えてなかった層でした。
クチコミの“空気感”が違う
ここも、地味やけど大きな違い。
食べログでは、こんなクチコミがありました:
「入店から提供までのテンポが非常に良く、前菜と肉の構成も季節感を感じさせる内容。タレは甘みが抑えめで、肉質と相性が良かった。」
これは、読んでてありがたいし、励みにもなるんですが、 ちょっと“ハレ”の日のレビューなんですよね。
一方で、Googleではこんな感じ:
「京都観光の帰りに。お肉おいしかった!お店の人優しかったです。英語メニュー助かりました〜」
この温度感の違いって、ほんまに大きくて。 どっちが良いとか悪いではなくて、 どっちに向けて、どんな文脈で発信するかが大事やと思います。
実際にやってみた“併用戦略”
私がやってたのは、こんな役割分担です:
食べログ:丁寧な写真・季節メニュー・「初めて来る人」向けの説明
Google:日常の投稿・地域との連携・英語表記対応・クチコミ返信
これで、「グルメ好きに見つかる」食べログと、 「ふらっと探す人に届く」Googleという、 異なる層へのリーチが狙えました。
数字で言うと、
食べログ経由:月平均約25〜30件(うち新規客が約8割)
Google経由:月平均約15〜20件(うちインバウンドが過半数)
どっちも「それだけじゃ足りない」けど、組み合わせると「ちょうどいい」んです。
どちらのプラットフォームにおいても、お客様からのクチコミは集客に大きな影響を与えます。特にネガティブなクチコミは放置せず、適切に対応することが重要です。実際にGoogleや食べログのクチコミにどう返信し、評判と付き合っていくべきか、私なりの考えをまとめた記事もご参照ください。
最後に:これからの経営者に伝えたい“発信の基本”
昔みたいに「通りがかりで入ってくれる」だけの時代ではなくなって、 今は「スマホで一回調べてから入る」が当たり前。
だから、発信することがもう“接客の一部”になってる。 それはめんどくさいこともあるけど、小さな店でも戦える時代やとも言えます。
最後に、私なりのチェックリストを置いておきますね。
発信のための5つの基本(どっちの媒体にも共通)
- 写真は“主観”で撮る(自分が食べる前に撮るつもりで)
- クチコミには感謝を、ネガティブには対話を(反応の温度が人を呼ぶ)
- 外国語対応は“Welcome”の気持ちを込める(翻訳アプリでもOK)
- 定期的に投稿する(週1回、まずは1行からでも)
- 地元との接点を投稿に載せる(「近くの◯◯帰りに」など)
誰かがスマホで「京都 焼肉」で検索したときに、 「この店、なんかええな」と思ってもらえるかどうか。
その“ほんの数秒”の勝負に、 ちょっとだけ時間をかけてみてもええんちゃうかなと思います。