
先週末、久しぶりに四条大橋を渡って鴨川沿いを歩いてまして。 朝9時前、観光客の姿もまばらで、川沿いのベンチには地元の人が新聞を読んでたり、ランニングの人がすれ違ったり。
その中でふと耳に飛び込んできたのが、外国人男性の「Let's go this way, Google says it's the best tempura in Kyoto.」という一言。 驚いたのは、自分の耳がすっとその英語を拾ったこと。
実は最近、家族全員で英語アプリを使い始めまして。上の息子が学校で使ってるのをきっかけに、じゃあみんなでやってみよかと。 嫁も意外と乗り気で、下の娘も「Today is sunny!」とか家の中でつぶやくようになってて。 そうやって日常の中でちょっとだけ英語に触れてるだけで、外国人観光客の会話が自然と耳に入ってきたんですよね。
道の向こう側では、地元のご婦人が立ち止まって、スマホ片手に「あの店、開いてるかなあ?」と小さくつぶやいていて。
観光客も、地元の人も。 どっちも“地図”の中で、自分の行きたい店を探して、確かめて、今いる場所からどこに向かうかを決めてる。
その姿が、まさにMEO(マップ検索)で戦ってる私たちのお店の“現場”なんやと思えてきて。
京都という街で、どうやって「行ってみたい」と思わせるのか。 この街では「偶然」より「予定」が店の存在理由を決める——そんな気づきを、今日はちょっと深掘りしてみようと思います。
その検索、“どこで”されてるか、意識してますか?
MEO(Map Engine Optimization)。 地図上で目立つ工夫、と訳すとなんか簡単そうに聞こえるけど、実際はめっちゃ奥が深い。
京都って、観光都市やけど、エリアごとに「人の目的」がぜんぜん違うんですよね。 それを理解せずに一律で投稿してたら、「ぜんぜん効果でえへんやん」ってなる。
たとえば、京都駅前で「焼肉」と検索する人と、出町柳で「ランチ」と検索する人では、店の選び方がまるで違う。 その背景にある「エリアと目的の関係」を、今回は少し掘ってみたいなと思ってます。
京都のエリアと「検索の意図」
■ 駅前(京都駅・河原町・烏丸)=“見つけて入る”
たとえば京都駅前。 MEOで上位表示されている店の多くは「その場で見つけてすぐ入れる」ような分かりやすさとキャッチーな写真がある。
これは「駅前で調べて、良さそうやから入る」という流れにぴったり合ってる。 写真、営業時間、レビューの即時性がめちゃ大事。
■ 地域型(出町柳・北白川・北山)=“わざわざ行く”
一方、私が焼肉つついをやっていた出町柳。 ここは、明らかに「調べてから行く場所」。 目的地としての力が必要になる。
「ここに行きたいから、今日はこのエリアに行こう」 そんなふうに、店がその日の“軸”になるような立ち位置を持てるかどうか。 それには、店舗プロフィールの魅力や「ここにしかない理由」が大切になる。
MEOの投稿、場所で中身を変えるという発想
■ 駅前エリアの投稿で意識すべきこと
- 今日の混雑状況(「今すぐOK」アピール)
- 写真は直感重視で「パッと見て旨そう」
- 地図の中で「近い・早い・旨い」を伝える
■ わざわざ来てもらう店の投稿で必要なこと
- 料理や空間の“背景”を伝える
- 「このために行きたい」と思える物語性
- 地域とのつながり(地元野菜、文化、イベント)を絡める
地元と観光客、どっちに向けて発信する?
出町柳で営業してたころ、面白いことがあって。 地元の常連さんが「この間の投稿見たで、あの写真ええな」と言ってくれた数日後に、 外国人のカップルが「Google mapで見て来ました」と予約してくれた。
同じ投稿が、まったく違う文脈で刺さってるんですよね。
だから結論から言えば、
両方に届く表現を意識すること。
難しいようで、ポイントを押さえれば意外とできる。
「行く理由」を設計する——MEOは“動線デザイン”
店の存在が「わざわざ行く」理由になるには、 そこに“行く価値”があることを、あらかじめ伝えておく必要がある。
それは、Googleマップの投稿でも十分できる。
「〇〇神社から徒歩10分」
「朝観光のあとにちょうどいいランチ」
「夜の散歩帰りに立ち寄れる、静かな一軒」
こうした“人の行動”とセットでお店を語ることが、 「今この瞬間に調べている誰か」の背中をそっと押せるポイントになる。
わざわざ行く価値って、何で決まる?
焼肉つついでは、こんな工夫をしてました:
- 出町柳にしかない希少部位の焼肉
- ひと切れから注文できる柔軟な提供
- JAZZが流れる静かな空間設計
- 地元農家とつながった季節野菜の提供
観光客が「Googleで見て、わざわざ来ました」と言ってくれたとき、 それが「場所じゃなく、“目的地”としての選ばれ方」やなと、しみじみ感じたことを覚えてます。
地元民に届くには「日常」を投稿する
観光客に刺さる投稿と、地元の人に届く投稿って、微妙に違う。
地元民が求めてるのは、特別感というより「安心感」。
「今日のお昼にちょうどええ」
「夜でも入りやすい」
「あの店、変わらず続いてるな」
MEO投稿に、季節感や日常感をにじませるだけで、 「あ、今日寄ってみよか」のきっかけになることもある。
京都で話題になった“あの店”から学べること
2024年、北野白梅町の喫茶店が、 Googleマップの投稿だけで話題になって、 ついにテレビ取材が来たという出来事がありました。
それも、「店の魅力を丁寧に説明してるだけ」なんですよね。 でもそれが、読み手には「誠実な姿勢」として伝わった。
店の魅力を“ドラマチックに盛る”必要はなくて、 “ここでやってる理由”を丁寧に出すことが、最大の価値になる。
【まとめ】エリアは“背景”、店は“主語”で語ろう
結局、「エリアが先か、店が先か」じゃなくて、 「店が、そのエリアの何になってるか」なんやと思ってます。
駅前で、通勤の途中に寄れる「便利な1軒」になることも、 静かな住宅街で、週末の目的になる「ちょっと特別な1軒」になることもできる。
それは、投稿やプロフィールの中で、 “誰にどう映りたいか”を決めて、丁寧に描いていくことで、 自然とお客さんに伝わるんちゃうかなと。
最後にもう一度。
MEOって、検索エンジンの話じゃなくて、 “お店がその町のどこに存在しているか”を伝えるための、小さな灯やと思ってます。
誰かのスマホの中で、「今日は、ここに行ってみようかな」と思ってもらえるような、 そんなお店の在り方を、一緒に考えていけたらええなと。
そんなふうに思っています。