
「こんな美味しそうな料理、載せといてくれたらよかったのに」
この前、久々に外でランチをしようと思いまして。
Googleマップで評判の良さそうなお店を見つけて、ざっとクチコミを読んで、写真を見たんですけど、正直あんまりピンとこなかったんです。「まあ、無難そうやし、行ってみるか」くらいのテンションでした。
でも、実際に料理が出てきた瞬間、心の中でこう思いました。
「うわ、めっちゃ美味そうやん。なんでこの写真、載せてへんの?」
まさに“写真負け”してるというか、せっかくの魅力が伝わっていない。 これは本当にもったいないなと感じました。
写真の印象だけで、お店の印象も変わってしまう
Googleビジネスプロフィール(以下、GBP)を通じてお店を見つける人が増えている今、写真は「行く・行かない」を左右する決定打になることも少なくありません。
実際、ある調査では
「写真が少ない店舗は、検索者にスルーされる可能性が高い」
という結果も出ています。
そして、ユーザーは平均して1店舗につき2〜3枚の写真しか見ないとも言われています。つまり、
「最初の1〜2枚で、どれだけ“惹きつけられるか”」
が勝負なのです。
「写真が少ない=情報が少ない」と思われてしまう
お店の情報って、文章よりもまず視覚で判断されますよね。
たとえば、「居酒屋 京都 魚が美味しい」と検索して出てきたリストで、写真が1枚だけの店と、メニューや料理、店内、スタッフの写真が並んでいる店とでは、どうしても後者のほうに安心感が生まれます。
情報量が多い=ちゃんとしてそう。
写真が少ない=なんか適当そう。
これは決して意識してそう思っているわけじゃなく、感覚的にそう受け取られてしまうんですよね。
せっかくの魅力が伝わらないって、ほんとうに惜しいことです。
「めっちゃうまそう」って伝わる写真、どう撮ればいいの?
でもここで、「じゃあプロに撮ってもらわないとダメなん?」と考える必要はありません。
スマホで十分、というより、スマホだからこそ“いまっぽい雰囲気”が出せることもあるんです。
ここからは、手軽にできる写真の工夫をいくつか紹介します。
スマホで撮るなら、まず“光”と“角度”にこだわる

写真の印象って、実は「光の入り方」と「撮る角度」でガラッと変わるんです。
たとえば、料理を撮るとき。店内の電球の下で撮ると、黄色っぽくてちょっと野暮ったい感じになりますよね。
そこでおすすめなのが、自然光が入る昼間に、窓際のテーブルで撮るというやり方です。
「この角度、ええ感じやな」「器の影もきれいやな」みたいに、料理が持つ本来の“うまそう感”が伝わりやすくなります。このイメージ図では、窓際テーブルの撮影時に窓に背を向けていますが、経験上窓を向いてもしくはサイドから撮影するとさらに良い感じで撮れることが多いです。ネットでもこんな記載がありました。
昼間の自然光は「拡散光」。太陽が直接当たるわけではなく、空や壁に反射して柔らかく回り込んでくる。この光が逆光で差し込むと、影が優しくなりつつも、奥行きが出る。直射よりも、コントラストがほどよくなる。それに、逆光だと手前に光が来ないから、被写体の細部がシルエットにならず、ディテールが活きる。この時、白飛びせずに「ほんのり透ける」ような表現が可能になる。
さらに重要なのは「背景の整理」。
逆光だと背景が比較的暗くなり、料理そのものが光って見える。この「主役の明度が高い」という構図は、視線を自然に誘導する。目立たせたいところが目立つ。これ、写真の基本中の基本。
そしてもう一つ──感覚的な話。
人は「光を透かしたもの」に惹かれる習性がある。透明感、清潔感、瑞々しさ。逆光はこれを最も自然に演出してくれる。たとえばレタスの縁が透けるとか、ドリンクのグラスが輝くとか。でも、欠点もある。逆光はカメラの自動露出が騙されやすい。暗く写ったり、ピントが合いづらかったり。でもこれは、撮影者が意識してタップで明るさ調整すればいい。
つまり、逆光は「使いこなせばプロっぽくなる光」ということ。
背景はごちゃごちゃさせない

料理の後ろにレジ袋やティッシュの箱が写っていたりすると、それだけでちょっと残念な印象になってしまいます。
スマホで撮るときは、背景に余計なものが写り込んでいないかを少し意識してみてください。
白いテーブルクロスや木の質感が見えるような机だと、それだけで写真が整って見えます。
「1枚で語れる」写真を、Googleビジネスプロフィールに

ここで大事なのは、「この写真1枚で、来店動機になるか?」を基準にすることです。
たとえば——
- 焼き目のついた肉がジュワッと光ってる
- パフェの層がきれいに見える真横のアングル
- 料理の後ろに、お店の壁や席が少し写っていて“空気感”が伝わる
こんな写真が1枚あるだけで、選ばれる確率がグッと上がります。このようなアドバイスをうけ、焼肉屋の当時にGoogleビジネスプロフィールに追加したのがこの写真。「枯らし熟成肉」「一切れから」ということと、焼いている臨場感が伝わることを意識しました。今見ても美味そう!って見て思います。
投稿の写真とカバーフォト、どっちも見直してみる
Googleビジネスプロフィールには、投稿でアップする写真と、検索結果などに表示される“カバーフォト”があります。
どちらも、今のお店の魅力がちゃんと伝わっているか?を定期的に見直してみるのがおすすめです。
実際に、Uberallを活用している店舗では「写真を差し替えただけで、閲覧数が倍になった」という事例もあります。

私どもも、はじめは店舗入口にあるロゴが入った照明をカバーフォトに設定していました。店名も入っているのとリニューアル時に店内が見えないようなファサードにしたので、より期待感を煽って良いんじゃないだろうか、という狙いからでした。

その後、常連様から大人気のカウンター席をカバーフォトに。これもリニューアルで一新した背もたれ付きのソファ・チェアの座り心地がよい、といった声を多くいただき、それであれば目立つところに、という考えが元での変更でした。

その後、コース料理の一新とあわせてこの大皿盛りのコース料理写真に変更。京都で大皿絵柄を使った盛り合わせ料理を出す焼肉屋が少なかったこともあり、この写真といえば「焼肉つつい」というイメージをもってもらえるようになりました。
うちで言うと、店長、デザイナー、私の3名で企画を考えそれに伴って、googleビジネスプロフィールやSNS、告知、店舗での接客・対応をすべて同じイメージ、同じトーンで見せられ、案内できるよう気を配ってきました。そのため来店前のお客様がもつ印象と来店後の感想が大きく変わることなく対応出来ていたのではないかな、と思ってます。
そういう事もあったせいか、写真変更後も右肩上がりで結果を残せました。
最後に:写真は、“伝えるための接客”でもある
料理の味や店内の空気感って、言葉で説明するよりも、写真1枚のほうが伝わったりしますよね。
だからこそ、Googleマップ上での「最初の接客」は、写真が担っていると言えるかもしれません。
「せっかく美味しいのに、伝わってない」
「おしゃれな店やのに、もったいないな」
そんなふうに思われてしまう前に。
まずは、1枚写真を撮り直してみるところから。
きっとそれが、お客様との最初のご縁をつくる一歩になるはずです。